ル パン ドゥ ジョエル・ロブション ニュウマン新宿店/新宿
LE PAIN de Joel Robuchon
ニュウマンの1階、入り口すぐに店を構えている当店。
当店は現代フレンチの神様とも呼ばれる巨匠、ジョエル・ロブションが世界ではじめて開いたパン専門の業態。
初出店は渋谷ヒカリエ、当店は2店舗にあたります。
売り場面積はそれほど広くはありません。
夕方にうかがったということもあって商品の品揃えはいまひとつでした。
しかし定番商品はきっちりと並べられていて、そこはやはりさすがですね。
そして買ってきた定番たち。
【クロワッサン】
外の焼きは浅め。口に含むとしっとりとしたバターの油分がじわじわ生地からあふれてくる感覚。
バターが溶け、ゆるくなった生地もそれとともに溶けて消えてしまうような、そういうクロワッサンです。
すぐ近くにある「ブールアンジュ」のクロワッサンのさっくりはらはら系とは異なったベクトル。
これがロブションクオリティーか、、、
【ロブションのメロンパン】
ロブションのメロンパン。
もう商品名に
ロブションの
とかつけちゃうのね。
さらっとやってますけど、これが通用するってすごいことです。
ブランディングがきっちりとできている証拠であり、ロブションと聞いたら絶対においしいであろうという先入観を植え付けさせる魔力の言葉です。
さて、そんなメロンパンなのですが、菓子生地はバターリッチなのはもちろん、練りこまれたアールグレイの香りが華やかです。
そして貴腐ワイン漬けにされたレーズンのおいしさったらないわけです。
うまいなあ。
でもこれ、
完全にメロンパンじゃないのよね。
もはや、かろうじてメロンパンのかたちをした何者かになってしまっている。
【ロブションのクリームパン】
カスタードクリームがうまい。バニラをきっちりと効かせて、卵の味が濃厚。色も濃い。
クリームを包んで焼いているタイプではないので、クリームの量はおさえめですが、生地もおいしいし、クリーム自体が濃厚なのでバランスがよく感じられました。
【フェルマンタシオン・ラント】
クープ一本のびしっと引き締まった体躯です。
厚めのクラスト、もちっとしたクラム。
そしていちばんの特徴はなんといってもかなり酸味が強いところでしょう。
ほかの店では感じたことのがないくらいに酸味がはっきりと感じられ、個性出まくりな印象。
彼女はあまり得意なタイプではなかったらしく、僕がほとんど食べました。
今回は長時間熟成タイプを買いましたが、次回はふつうのバゲットを買って食べ比べてみたいです。
ロブションのパン。
ロブションの名前を背負って、パンでどこまでそのブランド力を発揮できるのか、行ってみるまでは未知でした。
しかし行ってみてわかるそのたしかな実力に脱帽といった感じです。
食べたパンそれぞれがきっちりと個性的であり、攻撃力が高い。決して守りに入っていない。
パンって、もうほとんど完成された食べ物で、表現法が限られてきますが、それでもこれがロブションなのかあ、と思わせる味がしました。
しかしひとつ問題だ。
ロブションのパンでしょ??
めちゃくちゃに高い。
パンの価格にしては高すぎる。パン1つで牛丼食べられるって、そんなばかな、、
たしかにおいしいんですけどね、場面を選びますね。
これがさらっと買える客層ばかりがいるんでしょうねわかりません。
ああ、こうなってくると、レストランのロブションに行きてえなあ。レストランで食べるパンとか、格別なんでしょうね、、
いつか手に入れたいと思った、そんな食後感でした。
ごちそうさまでした!!
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