サロン・デュ・ショコラ2018 【番外編】
サロショ2018の箱菓子編を書いたのが1月になります。
今回はそこで紹介しなかったアイテムを紹介。
というのも、連れがべつのひとともういちどサロショへ行き、おみやげをいくつも買ってきてくれたのです。
しかしどうも書くタイミングがなく、そのまま流れていました。
だってさ、いくつもチョコの写真あげて、感想書くのって正直めんどうなの。
ものぐさの僕としてはつらぽ。
そんなこんなで投稿が6月になるという。
もはや需要はないだろうけれど、自分のための記録としてね。
記録は大切なんだ!!
奮い立たせてやりますよー
【Franck Kestener】
実はお目当てのタブレット・ミルティーユという藍色のうつくしいタブレットが目的だったそうですが、人気で売り切れていたらしい。
見た目はとてもシンプルなふつうのタブレット。
チョコレートはベネズエラ産、そのなかにはサブレ、塩キャラメル。
噛むごとにさっくさくの食感が心地よく、チョコとキャラメルという王道の組み合わせでおいしくないはずがない。
それに塩キャラメルというところがいい。程よい塩味が甘さひかえめのタブレット全体をさらに大人の雰囲気にしてくれます。
箱になんだかかっこいいこと書いてあった。。
自分のカカオ農園を所有しているカカオオタクの鎧塚さん。
チョコレートはカカオを焙煎して作りますが、これはその焙煎時間を3タイプにわけて食べ比べてみようというアイテム。
ふつうのアソートではなく、こんな通向けのものを買ってくるあたり、連れのチョコレートへの関心もちょっとこわいです。
左から5分、20分、40分。
見た目にはよくわからん。
5分から。
ふつうのチョコよりあきらかに酸味がつよい。カカオがフルーツであるということがよくわかるはなやかでフルーティーな香り。
20分。
焙煎の香ばしさが強くなり、酸味がやや減ったような、、、気がする。
40分。
ここまで焙煎すると僕の知っている雰囲気のチョコレートです。そしてカカオにこだわっているだけあってチョコそのものがおいしいです。
しかしやはり、僕みたいなチョコレート弱者にはこの3者がめちゃくちゃ違うかというと、そんな気はしませんでした。
これは食べて訓練するしかないのか。チョコも奥が深い。
【PATISSIER eS KOYAMA】
エスコヤマからテリーヌショコラ。
この時点で重量感がはんぱではない。
量ってみたら268g。
すいません、よけいわかりにくくなってしまった。まあ、とにかく重いんだよ。
うまい、めちゃくちゃうまい。
もう無心で食べる。
うおーーーー!!!
とか、
うまーーーー!!!
とかない。無言。
手に持ったときの重さ同様、食べたときの圧倒的ボリューム感。重厚なチョコレートのおいしさ。
生地がぎちぎちに詰まっていて、食べている感がはなはだしい。わかりやすいうえに高級なおいしさがあるという、このバランス感覚はほんものですやべえ。
CHOCOLOGY2017
エスコヤマからもうひとつ。
右からいきましょう。
【HARU】
苺とふきのとうのショコラ。
苺とふきのとうの取り合わせがめずらしく、しかしこれがきっちりとチョコとして成立している。苺の酸味とふきのとうの苦みは、カカオの要素と合致しているので合わないはずないよなあ。
【神の木】
クロモジという樹木を使ったショコラ。
、、、は?? 樹木ですか??
クロモジは楊枝に使われている樹で、その香りをチョコに使ってみたいという小山シェフの試みから生まれたこのショコラ。
たしかにチョコにはないさわやかな香りがします。しかし発想が突き抜けすぎていてついていけん。よくわからなかったというのが本音です。
【YUZU】
柚子とエスペレットピーマンを使ったショコラ。
柚子の柑橘ならではの突き抜けるようなさわやかさにエスペレットピーマンの辛みがチョコレートに合います。
なかにはアーモンドプラリネ。食感もたのしく、4つのなかでいちばんわかりやすいアイテムでした。おいしい!!
【サンマルティン】
ペルー・サンマルティンで取られたカカオを使ったショコラ。
これまで複雑かつ斬新な組み合わせでやってきたショコラに比べると圧倒的にシンプルかつ、カカオの要素が前面に出ている印象。フルーティーかつカカオの香ばしさ。
基盤がきっちりとできているからこそ、これだけ多要素なアイテムを使いこなせるんだなと、これを食べて納得させられました。
【NAOMI MIZUNO】
ナオミミズノからは塩と杏。
箱がシンプルかつ洗練されていてかっこいいです。
ミルクチョコレートに杏。死海の塩。
ワールドチョコレートマスターズ2007受賞作品です。
これははんぱねえ。超うめえええ!!!
ミルクチョコレートって一般的には甘すぎて僕は得意ではないけれど、これはいい意味でミルクミルクしていない。
杏の甘酸っぱい雰囲気が、とげとげしさのない丸みのあるチョコレートととても合う。表面にちりばめられた死海の塩を噛むと、塩気がばーーんとやってきて、うわあああああああってなる。ボキャブラリーを失う。
これはネットで取り寄せたいくらいにおいしい。これまで食べた全チョコレートアイテムのなかでいちばんかもしれません。
チョコレートはカカオというただひとつの果実から作られるにに、作り手がこんなにもいて、それぞれが独自に解釈し、哲学を詰め込んでいるあたりがとても深いですね。ほかのお菓子のジャンルよりも哲学的だなあと感じられたのはとても大きな収穫でした。
さて、こうなったら来年のサロショも絶対に行っていろいろ食べたい!!
そのために貯金しないといけないな、、
ごちそうさまでした!!
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