パティスリー・エチエンヌ/新百合ヶ丘
Patisserie Etienne
新百合ヶ丘駅から徒歩10分、駅前からすこし外れて人通りがすくない場所に当店はあります。新百合ヶ丘のパティスリー、リリエンベルグと双璧をなす名店です。
当店は夫妻で経営されており、オーナーシェフの藤本智美さんは「グランドハイアット東京」のペストリー料理長に就任、「第10回クープ・デュ・モンド・ドゥ・ラ・パティスリー2007」総合優勝。
一方、スイーツアートデザイナーである藤本美弥さんは、「ル・モンディアン・デザール・シュクレ2008」準優勝など受賞歴多数であり、TV,メディアなどでしばしばその作品が取り上げられる実力者です。
お店はリリエンベルグとは真逆の位置にあり、距離としてはエチエンヌのほうが断然行きやすい。
というか、リリエンベルグが単純に遠すぎるんす、、
店内は明るげで広めな感じ。清潔感があってかわいらしく、焼き菓子も充実していました。
さて、今回買ってきたのはこちらです。
【ぶたのおしり】
ざくざくタイプのシュー生地にヘーゼルナッツが施されていて、皮自体が香ばしく存在感がすごい。
中身はカスタードできっちりと埋め尽くされて、ナッツと焼きの香ばしさがたまごとの相性抜群です。
【ジョリフィーヌ】
ピスタチオのムース、ベリーのムース、そのなかにいちごのジュレという構成。
ピスタチオ、ベリー、それぞれがでしゃばらずにしずかにバランスを取り合っているという印象。
めちゃ上品な仕上がりであり、きれいな食後感です。
【モンブラン】
栗の風味が濃厚で、シャンティ―のあまさがひかえめなタイプ。僕好みのモンブランです。
それにしても当店のケーキはすっきりと食べやすいなあ。モンブランって重い部類のケーキですが、当店のは気にならないです。
【リベルテ・ソヴァージュ】
クープ・デュ・モンド優勝作品、当店のスペシャリテです。
これまでの3つはどちらかといえばひかえめな印象でしたが、こちらはばっちばちに濃い味。
キャラメル、バナナ、チョコレート。
それぞれ主張の強いアイテムであり、この組み合わせ自体は決してめずらしくはありませんが、この3つの主張をすべて押し殺すことなく、それぞれの個性を活かしきる力量には脱帽です。
王道の組み合わせも、技巧を凝らせば新たな感動を生み出すことができるのだと痛感しました。
ひかえめなケーキから濃い味のケーキまであり、懐の広いパティスリーという印象を受けました。
とにかく仕事が丁寧ですね、雑味がまったくなく食べすすめていて重くない。それに価格も手が届きやすく良心的です。
ほかにもいろいろなケーキがあり、食べてみたいものがいくつもあったので、ぜひ再訪したいと思います。
ごちそうさまでした!!
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