麺や 七彩／八丁堀

麺や 七彩

ミシュラン東京のビブグルマンに掲載されている当店。2018年版ミシュランにて一つ星になるのではないかとメディアでも注目されていました。

結論からいうと、当店のラーメンは僕のなかでいちばんうまいラーメンかもしれません。

まず八丁堀という場所に降りたことがなく、ビルばかりの立地なので、ここにほんとにラーメン屋があるのかという疑いがぬぐえなかったのですが、無事に発見できました。

開店直前に到着しましたが、待ちは5人ほど。

開店45分前から20人以上並ぶ「鳴龍」、整理券配布をしている「Japanese Soba Noodles 蔦」に比べればはるかに入りやすいでしょう。

当店は全席カウンター。照明が明るく、店内全体に清潔感があります。

当店は注文が入ってから麺を打ちはじめます。

粉と水をボウルのなかで合わせるところからはじまります。

これは従来のラーメン屋ではありえない発想であり、回転率はどうしても落ちるはずです。回転率をあげて商売を成り立たせるラーメン屋というビジネスに一石を投じる当店。席に座ってラーメンを待つお客さんみんなの視線が、麺を打ち、スープを仕上げていく職人の手元に集中しているのがわかります。

【喜多方らーめん(塩)】

スープの内訳はおそらく鶏や魚介がベースだと思います。塩気が強すぎることなく、さっぱりとしているなかに、いろいろな食材のおいしさが融和して、ひとつの味になっています。

そしてなんといっても麺。幅のある平打ち麺はいくらか縮れ、つるつるとした食感とのど越しがとてもいい感じ。

うますぎる。うますぎる。

こんなにラーメンの麺ってうまかったのかと蔦で思い知らされたつもりでしたが、ここの麺はそれを超えてくる仕上がりな気がします。ラーメンのベクトルがちがいますから一概には言えませんが、麺だけのおいしさで食べさせるくらいの強さはあります。

たまご、チャーシューは当然おいしいですが、個性はおさえめ。やはりここのラーメンはどこまでも麺が主役です。

【喜多方らーめん(醤油)】

連れのとったらーめんは醤油。ふだん家系のラーメンが好きな連れも、こちらのラーメンの繊細さに脱帽。

ミシュランでラーメンといえば「鳴龍」、「蔦」がやはりここ最近は有名ですが、僕としてはこちらを真っ先におすすめしたいと思います。それくらいよかったです、ほんと。

込み入ったことをやるには知識とセンスが必要ですが、シンプルなことをやるにも同じくらいの知識とセンスが必要であることをあらためて感じさせられられたラーメンでした。

ごちそうさまでした！！

【関連記事】

www.tokyo-mont-blanc.com
www.tokyo-mont-blanc.com
www.tokyo-mont-blanc.com