イオンウォーターの新CMを観て、あらためて気づかされたこと。
きのうイオンウォーターの新CMを観た。
僕はわりとCMが好きで、テレビを観る際のCMは苦ではないし、録画でさえ飛ばさないこともしばしばある。
そんななかで、ふと耳に、
「大人って、なっがいよおーー」
という台詞が飛び込んできた。
見たことある女優さんだな、安藤サクラか。
野球編もよい。
たしかに大人でいる時間は長い。
成人が20歳だから、そこからが大人だと定義して平均寿命をふまえて80まで生きるとしたら、60年は大人でいることになる。
これは長い。
なっがいよおーー
なかなかいいCM打ってきたなあって、僕自身は思ってツイッターで様子をうかがってみると、
なんか微妙に炎上してた。
理由はいくつかあって、
・朝から見も知らない学生に延々上から語るような大人にはなりたくない。
・電車のなかで大声で大人語りしてるのがイタい。
・手振りが大きすぎてまわりに迷惑。
などがあり、そしてなんと、
生理的に無理
という意見も。
水よりも短時間で体に吸収される生理的な飲料水のCMで、生理的に受けつけないとか、これに関しては笑うしかなかった。
なんだろうなあ、
みんな、揚げ足取りまくってるなあ。
ツイッターに大人のリアルをまざまざと感じてしまった。揚げ足ばっかり取るの上手で、そのくせ自分の揚げ足取られるのがこわくてびくびくしてるんだろうなって思うとなんだかやるせない。
でもほんと、大人ってなんなんでしょうね。
僕は23歳だけれど、自分が立派な大人になったかと問われると、まったくなっていない。
むしろこどものころよりわがままになって、ふてぶてしくなった感すらある。
まわりに合わせられないし、しょっちゅう仕事はやめるし、貯金もせずにレストランとパティスリーにほとんど浪費に近い使い方をしている。
一応この年齢になってみてわかったことって、大人ってこどもが思っているより立派でもないし、それほど強くもないんだなあってこと。
でも一応ある時期がくると、こどもだったものが大人になって、なんだか大人にならないといけない気がしてしまって、みんなそうしてるから自分もそうしなくちゃいけない気になってくる。
そうして大人みたいなひとたちがたくさん生まれているのが実態なのかとって思う。
そんななかでよ!!
こんな自信満々に大人を語れるひとってすごくない!!??
たしかに正直異常な気はしないでもないけど、大人である自負があるならこれくらい言えてもいいと思う。
むしろ、大人語りイタいとか言ってるひとはさ、大人についてどれくらいしゃべれるのって話で、なんにも語れないよりも語れたほうが僕はいいなと思う。
語れない人間が、語る側をばかにするなよ、語れるほどの人生送ってから言え、だからそんなゆがんだ見方するんじゃないですかね、と思う。
でも、だからといって、ほんとうの大人ってどんなひとなんだろう。
それは僕にもわからん。
会ったことありますか?? 本物の大人に。
僕はない。人生経験も短いし、これまで会ってきたひとたちの本質までしっかりつかみ取って接してきた自信もない。
あるいは、
大人とは??
の答えがはっきりと答えられるひとが大人なのかな。わからないけど。
そしてもうひとつ、このCMで思ったこと。
大人って、なっがいよー!!
っていうけど、それと同じくらい、いや、それ以上に、
生きているあいだ、自分はずーーっと自分自身なんだ
ということ。
生まれた瞬間から自分は自分であり、他人とはまったく違う存在なのだ。
大人でいる時間より、自分自身として生きていく時間のほうが長い。
むしろその時間しか人生にはない。どうあがいても他人にはなれない。
そう捉えると、こどもでいる時間だとか、大人でいる時間だとかは関係なくて、とにかく世界にただひとつのオリジナルの自分でいる時間を、かけがえのない時間を、むちゃくちゃ大切にしたいと思った。
僕はあいかわらず大人としての責任感が持てないし、そもそも自分を大人などと思ってみたこともない。
だって、そもそもこどもか大人かなんて関係ない。僕は僕なんだから。
そう思えば、すこしだけ気持ちが楽になれそうな気がした。
みなさんも、自分が自分であるということを忘れないでね!!
追記
こんなん書いといてあれなんですが、イオンウォーター、飲んだ記憶ない。
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