東京モンブラン

ざっくり飲食備忘録です。

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飲食店店員の叫び GW編/雑文集

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GWに絡む祝日の名称がすべて言えないひとから休みを剥奪したい。





ミチムラです。


飲食業に従事しているひとなら、この業界をやめたいと思う瞬間ってたくさんあると思いますが、その最たる瞬間って、やっぱり世間が浮かれ休んでるときでしょ、ね?

ふつうの勤め人の方にはイメージしにくいかもしれませんが。


もうね、連休シーズンの憂鬱はひどい。

盆、年末年始、そしてGW。

いやあ、やめたい!やめたい!

この時期はいつも思ってるなあ。なんで飲食やってんだろうどうしてひとは生きるのだろう、そして眠りにつけば疲れのあまり宇宙の夢を見る。


ビッグバン、ブラックホール相対性理論。そしてすべては無に消ゆ。消えろ。


しかし仕事をやめない。弱い人間、それが僕である。だが一方でその弱さを認めることは、むしろ強さなのではないかとすら思っている。





言い訳である。






なんでGWがいやなのか。
そんなの言わずもがなだけれど、一応書くと、


・いそがしさが鬼。
・基本的に祝日勤務の振替がない。
・その期間中、鬼のようにいそがしいのに給与への影響がまったくない。



とにかくいそがしい。これに尽きる。飲食店の宿命。休日、かきいれ時。

しかしただいそがしいだけではない。

商売する相手は全員が休暇を満喫している人間ということを忘れてはいけない。

こちら側は労働をし、あちら側は連休の最中にいる。そこには決して崩壊しない大きな格差が存在する。

そして連休のなかにいる人間の顔はとてもうつくしく見える。人間の本来の側面がむき出しであり、幸福が店内にあふれている。

一方で、我々は働き、鬼のようないそがしさに目を回している。鬼のようにいそがしいとは言っているが、客から見たら我々の姿そのものが鬼のように見えているかもしれない。そうなら申し訳ない。


しかし我々はまだしもましかもしれない。

客であふれかえっているテーマパークとか観光地とかをニュースを見ていると、もう他人事には思えない。

あれだけのひとたちがいて、どれだけの食事をさばくのかとか、アルバイトはちゃんとGWに勤務しているのかとか、もういろいろ考えてしまう。カレンダーが示す休暇に働く人間の性である。



もうひとつ、休暇の人間の歓喜を職場に来る前にまざまざと思い知らされる場所がある。



電車だ。



電車とか乗りたくない。あきらかに普段と客層がちがうし、やっぱりみんなの顔色がいい。朝一の電車なんてみんな眠ってるのに、休暇に乗る電車ってどうしてみんな眠らないのですか?? どうしてそんな肌つやがいいのかなにか塗ってんのかおい。

しかもいつもは満員なのに、となりの席とか空いてたりすると世間が休日であることを意識せざるをえない。

そんななかで、表情のあおざめた20代男性がスマホ片手にこれを書いている。僕のことだ。

そして極めつけ。

朝まで飲んでいたであろういかつい集団ががやがや車内に入ってきて、

「帰ったら荒野行動やろうぜ!」

とか言ってる。

すぐにやられろ。なんならおれがやってやる。こいや。海に還れ。


それでね?? となりの空席なんかに座ったら香水のにおいと酒のにおいとが混ざって、もうささやかな地獄。吐いていいですか?




もう1500字くらい書いた、疲れた。まだ書く。


休みについて。

飲食業は連休とか祝日に働くのがふつうだけど、その振り替えは基本的に存在しない。連休が終わっても日常に戻る、それだけだ。

さらに、もっとも問題なのは、これだけいそがしく、業務内容も2倍近くになっているだろうに、給与面に変化がない。

いやいや、

連休がある月とない月で給与が同じなわけがない。


そしてこれも飲食従事者が言いがちなひとこと。


飲食業だからしかたがない。


これ。


僕もそう思っているふしはある。それをわかっていてこの世界でやっているし。

でも正常に考えてみるとこの感覚は異常でしかない。

ふつうのリーマンも飲食も、同じように働いて社保やらなにやら引かれた差額をもらうのに、どうして飲食業にかぎって

飲食業だからしかたない、と泣き寝入りしなくてはいけないのか。


そもそも日々がいそがしすぎて日々をこなすことに精いっぱいになってしまって、現状を打開する糸口を見つけられないという事実もある。


それに飲食業界から他業種に転職するのはかなりハードルも高いし、実際潰しは効かないこともあって次が決まらない。

そして思考が停止してしまったことをいいことに、体よく労働力に利用するのは、完全な搾取構造でしかなく、労働者に救いがない。

僕はそう思っている。


だから飲食業はお金を稼げればいいと思って働くにはつらすぎる。心からこの仕事が好きにならないといけない。

でもそんなことは実際に働いてみないとわからないでしょ??

高い学費払って、料理やらお菓子習って、就職して現実を思い知らされたところで、ふつうのひとは簡単に仕事をやめられない。奨学金の返済もあるし、親の顔もあるし、なによりこれまで飲食の世界を目指していた自分を疑ってしまう瞬間、これはきつい。



もっと労働環境が改善されないと、この業界はほんとうになくなると思う僕は。

いくら好きでも続かない。体壊したらアウトだしね。


だからお店が有名とか有名じゃないとか関係なく、この業種で働いているひとへの敬意を僕はすごく感じますね。

そして、飲食業に従事しているひとすべてが報われるようになればいいなと思う。

いや、ちがうな。



おれのこと助けてくれ。


それに尽きる。あやうく最後に自分をいいひとみたいにまとめようとしてしまった。





見出しつけてきっちりまとめようとも思いましたが、雑文なので、このままで。




よし、

僕は少しずつ、ブログで意見表明していきます。


来年のGW,僕はなんて言ってるかな。




とにかくみんな、がんばれよ!!!!!



追記

はてなブログの「今週のお題」との親和性があったので、この記事を今週のお題と連携させてみることにしました。

今週のお題ゴールデンウィーク2018」

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