パティスリー・トレカルム/千石
Patisserie TRES CALME
巣鴨駅から10分ほど大通りを歩き、路地に入った先にある小さなパティスリー。かなりひっそりと佇んでいるので、はじめてのひとはわかりづらくて迷うかもしれないです。
今回はクリスマスに訪問。万全を期してオープンしてすぐに入店しました。
クリスマスとあってアイテムの数はすくなく、ひとつのものがたくさん並ぶシステムです。それでもショーケースには当店のスペシャリテのモンブランがめちゃくちゃ陳列されていてひとまず安心。
小体のお店でこれだけプティガトーを並べるというのはすごい努力だなと感動します。
トレカルムのあとにはエーグルドゥースに行く予定なので買うのは3つまで!!
と心に決めて選びにかかります。
ひとの決意がいかに脆いものか、トレカルムは教えてくれた。
エーグルドゥースで買ったプティガトーと並べてみます。
うーん
うつくしい
【シャンティー・フレーズ】
切り口がとにかくきれいで惚れ惚れします。
クリームは北海道産、あまさは全体的にひかえめで上品な仕上がりになっています。しかしながらすこし優等生すぎるというか、味わいがきれいすぎてちょっと物足りない感があります。
僕のショートケーキ番付けのトップにはエーグルドゥースが君臨しており、その壁の前にはどんなショートケーキも霞んでしまいます。
【モンブラン】
ぱっと見テトラポットですよねこれ。ごっつい。
この細長い棒状のものはメレンゲで、コーヒーの風味がきっちりと効いています。
切ってみるとメレンゲの下にマロンクリームを発見。その下にはクリーム、ベリー(カシス?)のクリーム。
構成要素はフランスのやりかたですが、食べて思うことは、
これ、モンブランですか??
でした。
というのも、メレンゲのコーヒーの力が強すぎて、ほかの要素の味がよくわからなくなってしまうんですよね。マロンクリームもすくないし。
味としてはもちろんおいしいのですが、これをモンブランとして食べることは僕にはむずかしいです。
【和栗】
当店のモンブランはひとつだけかと思っていたら正統派モンブランも置いてありました。
和栗のこっくりとした甘さと、無糖のクリーム、メレンゲ。
これがモンブランですよ。
ちょっと安心する味覚でした。
しかし疑問なのはメレンゲ。メレンゲの中心がふにふにとゆるい。
ひょっとして生焼け? こういうスタイルというか、しかけなのかな。よくわからん。
だれか和栗を食べた方がいましたら、よければ一報ください。
【シシリー】
当ブログはモンブランのつぎにピスタチオフレーバーのケーキを追い求めていると言っても過言ではないです。ピスタチオってうまいっすよね。
そして当店のこのシシリーは、これまで食べたピスタチオのケーキのなかでいちばんおいしかったかもしれません。
なんといってもピスタチオのクリームが全体の半分以上を占め、ピスタチオが問答無用に迫ってくる。台座のダマンドにもピスタチオが含まれているのか、風味が感じられました。間に挟まれたグリオッドのコンフィチュールのアクセントが全体を引き締めて余韻が重くない。
これはおいしいなあ、ホールでほしいなあ。
当店はクリームの使い方がうまいと思いました。肌理がこまかく、その技術がほかのアイテムにも活かされているとなれば、ぜひ食べてみたいです。
また、メレンゲやダマンドのおいしさからも焼き菓子がおいしいだろうことも予測できます。
今回はクリスマスの訪問でしたが、次回は通常営業に伺ってべつのアイテムもいろいろ食べてみたいなあと思いました。
ごちそうさまでした!!
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