東京モンブラン

ざっくり飲食備忘録です。

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カフェ89/新宿

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ランチにラスに伺ったあと、表参道のオサレなカフェに入ろうかとあたりを徘徊していたのですが、どこも長蛇の列。特に『アースカフェ』に関しては引いてしまうくらいのひとの線。ダメ元で『パンとエスプレッソと』に電話をかけると、
「15時からのフレンチトーストをお待ちのお客様がすでに10組ほどいらっしゃいまして、1時間待ちくらいになってしまいます」
おれが間違ってたんや、日曜日の表参道にカフェを求めちゃいかん。平日に出直します。

ってなわけで新宿です。

カフェ89
カフェ・カトル・ヴァン・ヌフと読みます。新宿西口のヨドバシカメラの裏手の通りにあります。おしゃれな赤いファザードが目印。
こちらもほぼ満席状態でしたが、いちばん奥の席が空いていました。ラッキー!

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ドリンクはもちろん、フードもかなり充実しています。

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彼女はアイスコーヒー、僕はカフェラテ。
ブログを書いていて思ったのですが、これ、カフェラテ?カプチーノじゃね?カフェラテがこんなにあわあわだと、もはやカプチーノ。自分が注文した品がなにであったか自信が持てない、、まあね、女の子と話していてしあわせだったんでね、なに飲んでたとかどうでもいいわ。
ちなみにカフェラテは
ミルク8 エスプレッソ2
カプチーノ
エスプレッソ3 スチームミルク3 フォームミルク4
の割合みたいです。
カフェラテは泡なし、カプチーノは泡あり。ならこれはカプチーノじゃないすかね、、まあおいしかったからいいや。

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彼女はアフォガード、僕はクレームブリュレ
アフォガードはエスプレッソの苦さとアイスの甘さがグッド。むずかしい話は一切なし、おいしい組み合わせは案外単純な構成でできていることがほとんどなのです。

クレームブリュレは表面のカラメルがぱりっぱり。中はとろとろ、まるでカスタード。味もくどくない。強いて言えばもう少しポーションがほしいなあ。


新宿の駅近くとは思えないくらいに落ち着ける空間でした。おかげでゆったりおしゃべりできました。カフェってすごいですよね、飲み物代払うだけで場所も提供してくれて。冷房も効いて涼しいしね。
いいお店を見つけました、また来よっと。

ラス/表参道

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L'AS

コースは一本きり。フルコースでありながら5000円という破格の価格帯のフレンチレストラン。カジュアル路線で手が届きやすく、表参道という立地も後押しして大人気のレストランです。

当店のシェフは兼子大輔さん。大阪の名店『ラ・ベカス』で修行後上京し、東京屈指の名店『コート・ドール』の斎須シェフに師事。渡仏し帰国後、麻布十番の『カラペティ・バトゥバ!』でシェフを務め、2012年に当店をオープン。

この経歴からカジュアル路線のフレンチとはまったく想像がつかない。前評判が高いのでハードル上がりまくり。しかも今回の連れは4年ぶりに会う女性ということで失敗できない。

失敗したくない。

1ヵ月前に予約して伺います。

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カジュアルフレンチだけあってテーブルクロスなどはなく、カトラリーはテーブルの引き出しに収納してあるスタイルです。

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【自家製モッツァレラ】

なめらかでおいしー。上にかけてある塩が粗めに効いています。アミューズに手が込んでいます。

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【フォアグラのクリスピーサンド オレンジ風味】

ラスのスペシャリテ。ずっと気になっていて、ついにご対面。包装までされて手間暇を感じます。

見た目は完全にハーゲンダッツのクリスピーサンドであり、兼子シェフ自身もハーゲンダッツから着想を得たと公言しています。少々キャッチーではあるかもしれませんが、いいと思ったことは臆面もなく取り入れて、それをスペシャリテにまで昇華させてしまう実力はさすがとしか言いようがありません。

クリスピー部分はぱりっとして、フォアグラ部分はなめらかな油分に富んでいます。

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真ん中あたりからオレンジがお目見え。マーマレードみたいな味だけれど、えぐみは感じられず、柑橘の酸味と苦味がフォアグラとよく合います。

ちいさそうに見えますが、実際に食べているとけっこうなボリュームです。コースのはじまりからアクセル全開。

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ラタトゥイユ L'ASスタイル】

ラタトゥイユは通常赤いですが、当店のものはトマトの透明なジュレを用い、上にはオリーブオイルのソルベ。

見るからにあきらかな再構築ですが、味はふつうでした。量がけっこうありますが、塩気が強かったために最後まで食べきるのがちょっとしんどかった。

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【北海道産ズワイガニのメリメロ】

メリメロとは混ぜるという意味らしく、かに味噌、卵黄、インカの目覚めのピューレ、パルミジャーノを混ぜて食べます。

うま味のかたまり。細かい計算的な料理ではなく、がつんとうま味を食べる料理という印象。わかりやすくおいしいです。なんにも考えなくてもおいしいって楽でいいわ。

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【鹿児島県産カツオの冷燻製仕立て】

ソースはブロッコリーのピューレ、パクチーが振りまかれています。

パクチーって好き嫌いはっきり分かれる食材なのに、よくコースのレパートリーに組み込みますよね。僕は食べられますが、連れがパクチー初体験。結果、パクチーは皿の脇へ。好みが別れる食材はむずかしいですね。

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【軍鶏のもも肉 オマール海老のロースト】

やったあ鳥のお肉だあ!!!

軍鶏は塩がちょうどよく効いていて、海老さんはちゃんと肉厚。ソースは甲殻類のジュがベース。

これはかなりクラシカルな料理であり、本日いちばんのお皿です。こういう料理を食べさせられると兼子シェフの経験値、これまでの経歴に納得させられてしまいますなあ。

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【フレッシュメロンソーダ

お口直しのシャーベット。あんまり好きくない味でした。お口直されなかったです。

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【ショコラのクネルとガレドラロワール サマートリュフ添え】

チーズをチョコで食べるのははじめてでしたが、これがなかなかいけます。フランスでは食後にチーズを食べるし、デセールと兼ねて合理的。

ただ、チョコレートソースが濃厚すぎてトリュフが死んでしまっていました。メニュー表に書いてあっても感じられないんだから、目をつぶって食べたら面影すらわからないでしょう。

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当店は食後にハーブティーを提供するのが決まりらしく、コーヒーはありません。

なぜなのか!!!

しかもこのハーブティーがあんまりおいしくなかった。いろいろこだわっているみたいですが、なんだかすごく混み入っていてわからなかったです僕には。



なんだか終盤にかけてネガティブな発言が多くなってしまった気がしますが、すべてを総括して感想を述べると、やはり当店は優れています。

ところどころ気になる点はありますが、それはあくまで僕の意見というだけであり、客観的にみればこういうカジュアル路線のフレンチは稀有であり、デートにはぴったりでしょう。健全な初デートなら確実に好感度が上がるはず。

ですが、フレンチにラグジュアリーさを求める場合、やっぱり当店は違いますね。照明は落としてありますが、店内は非常ににぎやかで店員さんの説明がところどころ聞こえないくらい。

しかしそれがフレンチ独特の緊張感を和らげているのかも。こういうことは実際にお店に伺って、席に座って時間を過ごしてみないとわからない。気になっている方はぜひ行ってみてほしいです。


それともうひとつ、当店はランチで行くよりディナーで行くほうが費用対効果が高いと感じました。ポイントは昼夜統一価格という点で、大抵のレストランはランチが安く、夜は高い。正直、ランチという土俵なら当店より優れたお店はほかにもたくさんあります。

当店が真価を発揮するのはディナーだと確信しました。ランチで5000円は高いけど、ディナーで5000円ならばかみたいに安い。たぶん印象がまったくちがってくるはずです。


当店は3週間に一度メニューが変わるみたいなので、またタイミングを見て、つぎはディナーに伺いたいです。

でもほんと、コーヒー出してくれないかな、、

カレーハウス イマサ/新宿

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カレーハウス イマサ
新宿駅大江戸線京王線改札口から西口へ向かう一本道にある当店。向かい側にはバーガーキング。この通りには飲食チェーン店がひしめき、昼食や帰宅途中のビジネスパーソンの受け皿になっているようです。
以前からイマサの存在は知っていましたが、入る機会にめぐまれず、今回はじめての入店。

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ネットで調べていた際に、チキン竜田カレーがあることを発見していたのでそれにしようと思っていたのですが、、
ないだと、、

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ふと目の入った新商品らしきポスター。
チキン南蛮。
チキン南蛮、好き。
これにしよ。

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カウンターに座ると水と、スプーンが紙ナフキンに載せられやってきます。スプーンはいわゆるふつうの底の深いタイプではなくソースキュイエール。フレンチでよく使われるカトラリーですが、これならルーが掬いやすいです。

カウンターに常備されたお漬物。右が福神漬け、左がきゅうりの漬物?福神漬けはふつうの福神漬け、なんの変哲もない福神漬け。左の漬物はかぎりなくきゅうりのQちゃんに味が近い。色こそ違いますが、もしかしたら発注先が一緒?業務用なのかしらん。

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チキン南蛮カレー
なかなか迫力のある盛りです。ボリュームも十分。カレールーはチキン寄りなのかな、かなりマイルド系。辛さでいえば甘口と中辛の間くらい。言い方悪いですが、質感としてはレトルトカレーに近い。おいしいんですけど。
チキン南蛮はこういうお店にありがちな可もなく不可もない、ふつう味。タルタルソースがもう少しほしかっただよーー!!
あと残念だったのは白飯。自分の好みよりちょっとやわらかすぎ。たまたまだったのかな。


一杯690円。高い。
ほかのメニューはもっと安く、500円台がベースなのかもしれないので、そのあたりを頼むとコスパがよさそうです。
また、追加料金の幅が広いので、自分なりのカスタムをするとたのしいかも。

ところで、僕はこの一杯で十分膨れたのですが、食べている途中にふと、
「南蛮大、メンチ追加」
と注文をキッチンに通す店員さん。
南蛮大=チキン南蛮カレーの大盛り
それに+メンチカツだと!?
そんなに食えるんかい、、すごいなあ、、

機会があればまた来ます。
ごちそうさまでした。

パティスリー アニバーサリー/青山

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アニバーサリー。
青山や早稲田など、多店舗経営をしているパティスリー。
ウェディングケーキを得意とし、ケーキがとてもファンシーなことで女性客からの支持の高いお店。

写真のビルの真ん中奥がお店につながる通路。
一見ケーキ屋とは無関係そうで、一時は通りすぎてしまいました。

通路をくるくる歩いていくと、、

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ありました。

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ゴールドのロゴ。
かっこよすぎるぜ。

そして中に入ると、f:id:suiren1114swing0225:20170522235429j:plain
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かわいらしい内装とシュガークラフトが!!

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ショーケースに並べられたケーキ。
もはや芸術作品、食べ物とは思えないうつくしさです。

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焼き菓子も充実。

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今回買ったものは、

ショートケーキ 450円
レアチーズケーキ 400円
宇治抹茶ロール 450円
四万十栗のモンブラン 650円

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レアチーズケーキ
こってり濃厚なレアチーズ。
さわやかな酸味があって甘さもひかえめでくどくない。

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ショートケーキ
当店のスペシャリテ
ショートケーキはホールをカットして売るのが一般的ですが、このお店ではひとつひとつ小さなホール仕立てにして、丁寧にナッペ(クリームを塗ること)までしています。
この手間ひまがプロとアマの差でしょうか。
そして味なのですが、ふつうです。
すいません、僕はショートケーキについて無知なのでえらいことは言えませんが、さして感動はありませんでした。

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四万十栗のモンブラン
マロンストリングが細め、甘さがだいぶ抑えられていて栗感が全面に出ています。
中のクリームも甘さひかえめ。
あれ?
なんでこんなひかえめなんですか、、
おれは甘さひかえめは大歓迎だが、それでももうちょい甘いほうがいいぞ、、、
なんて悶々としていたとき!
下に敷かれたメレンゲを口に含んでびっくり。
しっかり甘さがついている!
すべてを一緒に食べるとちょうどいい甘さになりました。
マロン、クリーム、メレンゲがそれぞれ甘いと食べたときにばらばらになるところを、一緒に食べたときにちょうどになる加減にしているあたり、きっちり計算されているんだなと。
しかしなぜかこの商品だけほかより200円以上高い。
なぜなのか!

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宇治抹茶ロール

これ、超うめえよ!
スポンジがふつうのスポンジよりもむっちりしていて、噛むと跳ね返してくるような弾力。
真ん中の抹茶クリームは苦味を全面に押し出した大人味に仕上がっています。
抹茶商品はブームしてだいぶ経ちますが、そのほとんどが甘さを押し出して抹茶感、すなわち苦味を抑圧したものであり、抹茶を使っている意味がないものばかりな中、この商品は完全なる本物でした。
全体の骨格がはっきりしたわかりやすい抹茶スイーツです。


いいケーキ屋さんでした。
抹茶ロールを買いに行くだけでも価値があります。

そしてこのお店のホスピタリティーについて。
当店に伺った際に、僕たちは空のアイスコーヒーのカップを持っていたのですが、それを見た店員さんが、
「こちらで処分しましょうか?」
と言ってくださったのです!
これこそが本物のホスピタリティー。
1円にもならない気遣いを施すのは簡単なことではない。
ありがとうお姉さん、絶対に再訪します。

ラ・トルチュ/広尾

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La Tortue

フレンチ好きなら必ず知っているであろう名店『タテルヨシノ』。その吉野建シェフが手掛けるビストロ店です。

吉野シェフはパリ、東京どちらでも星を獲得し、当店もミシュランのビブグルマンを獲得している実力店です。

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入ってびっくり。

店内の雰囲気が非常にカジュアル。椅子の下に配置された荷物置きのかごはおそらく100均のもの。300円のものに替えたらだいぶ印象変わるんじゃないかな、なんて思ったりして。

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コースは3つから選びます。
5400円のものにしました。

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アミューズ グジェール】

グジェールとはチーズを混ぜ込んだシュー皮。中身はなんにも入っていません。

シュー皮だけではかなしく、アミューズの使命である高揚感の演出は成されませんでした。ルカンケのすばらしいアミューズを思い出してしまう。

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【椎茸のアゲマキ貝詰め】

椎茸は肉厚で、ナイフで切る手応えを感じます。瑞々しくておいしい。

アゲマキ貝はたまねぎや香草などを纏い、パン粉をかけられています。この味付け、どこかで食べたことあるなあ。

ああそうだ、サイゼリヤだ、サイゼの若鶏のディアボラ風だ。

とても好きなベクトルのソースでおいしいんですが、記憶の引き出しからサイゼが出てきてかなしい。

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【ルクルス 牛タンとフォアグラのミルフィーユ仕立て】

ルクルスとは北フランスで食べられている料理みたいです。北フランスってあんまりイメージが浮かばない。

肝心の味は、、おいしい!!

牛タンはスモークされて、フォアグラと何層にも重ねられて彩りもうつくしい。

牛タンのうまみとフォアグラのなめらかな食感の味わい深さがたのしいです。料理人の手間ひまの結晶ですね。

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【人参のポタージュ】

うっまい!
濃厚なんですが、どこかすっきりとして飲みやすい。ポーションは少なめですが、これ以上あるとくどく感じるかもしれません。

人参ポタージュはルカンケでも飲みましたが、僕はこちらの人参ポタージュのほうが好みかも。

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【サーモンのミ・キュイ ステラマリス風】

ミ・キュイとは半生調理のこと。サーモンによく使われます。

サーモンは燻製されて香りが非常によく、身ははらはらとほどけていきます。

最近フレンチで魚料理を外さないです、この魚料理もとてもおいしい。

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【猪肉のパイ包み】

当店は吉野シェフの手掛けるビストロなので、クラシックな料理が続きます。

猪は粗いミンチにされ肉々しい反面、かなり野性味が強い。ジビエが食べられない人にはかなり臭いかもしれません。

全体の味のバランスはいいのですが、サーモンがすてきすぎて2人そろってトーンダウンしてしまいました。

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【メロンのエスプーマ】

まさか当店でルカンケを3回思い出すとは、、

こちらのデセールもパフェ仕立て。

上からメロンのエスプーマ、メロン果肉、アーモンドのブランマンジェ

僕はメロンを好んで食べませんが、このプレゼンテーションはやっぱりすてきだし、テンションが上がらずにはいられない。

ブランマンジェは大好物で、非常に好みの味! ぜんぶブランマンジェでよかったくらいです。

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コーヒーを飲んでごちそうさまでした。

ランチコースで5400円。うーん、これはなかなかむずかしいです。

というのは、5400円出すならもっとべつのレストランで、そう、ビストロではなくレストランで食事ができるわけです。

当店はこの下に2つ安いコースがあるので、そちらを選んだ方がビストロらしく食べることができるのかな。

しかしいずれにせよ、肩肘張らずに気軽にフレンチが楽しめるのはとてもすてきなことです。

次回はべつのコースで違うものも食べてみたいですね。

ごちそうさまでした!!


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ラ・ファソン古賀 再訪/代々木上原

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前回のランチで古賀シェフの料理がどんぴしゃにはまった我々。

ちょうど1週間後に再訪。 1週間で同じフレンチレストラン2回行くとか、あんまりふつうとは言えないけど、、

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18時半に入店。先客はいませんでした。今回はテーブル席に案内されました。

当店のディナーはランチと同じく3タイプで7500円、 10000円、12000円から。

12000円はフルコースで、価格が下がると品数が減ります。

12000円のコースを選択しました。

コース以外にもアラカルトもあるみたいで、使い勝手がよさそうです。

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【ヤングコーンの焦がし焼き ラヴィゴットソース】

ラヴィゴットとは、フランス語で『元気の出る』という意味で、このソースにはたくさんの野菜のみじん切り、酢やオイルが入ります。おもにカルパッチョなどに使われるソースです。

このソースがすごくおいしい!たくさんの野菜をひとつにまとめる酸味のバランスや、見た目のうつくしさ。

ヤングコーンって水煮でしか食べたことなかったですが、フレンチのシェフが丁寧に仕事をすると立派なアミューズになるんですね。

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前回のランチで食べたグリンピースのスープ。ディナーではそれをグレードアップしたものが。

中には鮑の酒蒸し、空豆、白いのがたまねぎのクーリ(ピュレのようなもの)、琥珀色のものはオマールコンソメ

やっぱりこのスープうめーー。

鮑の酒蒸しはやわらかく、噛み締めると抵抗なくちぎれてくれます。

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【初鰹の炙り焼き ガーリック、バルサミコ風味】

僕、実は鰹が好きじゃないんです。だからコースに鰹が組み込まれていることに不安があったのですが、そんなことは杞憂でした。

鰹にはくせが少なく、ガーリックとバルサミコのソースがぴったり。

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【ホワイトアスパラガスとジロール茸のソテー マデラ酒風味のデュクセルソース】

デュクセルソースとは、たまねぎやセロリのみじん切りをバターなどで炒めきって作るソース。

ホワイトアスパラガスはロワール産のもの。1本がとても肥えていて太い、そして甘い。上に載っているのはアスパラソバージュ。

アスパラガスをソテーしたシンプルな品ですが、こういうわかりやすい品がコースにあると小休止的で落ち着けますね。

それに野菜をソテーしただけのものが一皿として昇華できるのは、シェフの目利きが確かだからだと思うのです。

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【イサキのポワレ 花ズッキーニのムース詰め】

前回のランチで食べた桜鯛に引き続き、今回のイサキを食べて確信。当店は魚の火入れに優れており、僕としては肉料理よりも断然、魚料理が好みです。

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付け合わせの花ズッキーニの中には白身魚とピスタチオのムースが!なにこの発想力。料理ってたのしいなあ。

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【熊本産赤牛のグリエ 山葵風味 赤ワインデミグラスソース】

ひさしぶりに牛肉を食べました。おいしいです。おいしいんですが、、、

そもそも僕は牛肉が好みではなく、もうひとつの選択肢の豚肉も好みではない。

フレンチだったら鴨とか羊を食べたい!

って思ってしまうわけで。

牛肉豚肉の扱いは古賀さんのこだわりなのか。

ちなみに僕がいちばん好きな肉は鶏。古賀さんの作ったフリカッセ食べたいなあ、絶対うまいはず。

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レモングラスと緑茶のアイス ゴールデンスペシャルのブリュレと小夏】

レモングラスと緑茶!なんという組み合わせ。しかも抹茶じゃなくて緑茶なんですか。

レモングラスのさわやかな風味と緑茶のしっかりとした渋さと苦味がさっきまでの食事の油をすっきり洗い流す。

そしてその先にあるブリュレ。これがまた絶品。当店ではクリームと柑橘は黄金タッグ。

季節の食べ物をただ使うのではなく、その効果を的確に活用しています。

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【プティフール ガトーショコラ グレープフルーツのピール】

ガトーショコラのテクスチャーはやわらかめでしっとり。

ピールはしっかりと苦味が効いていて、食後にはこれくらいでいいと思いました。



ディナーもランチと同じく感動の連続でした。

食事終わりに古賀シェフ自らが席に来てくださって話をさせてもらいました。白髪が似合うダンディーな料理人は話してみるととても気さくで暖かなひとでした。

すてきな食事でした。また必ず行きます!!


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トラットリア グランボッカ/飯田橋

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初上陸、飯田橋

きょうは私用で飯田橋までやってきました。ランチを食べようとグランボッカに向かいます。グランボッカはサクラテラスというビルにあるらしく、

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あれがサクラテラスか?

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全然違うし、、、
素直にGoogleマップを使用。

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ありました。さっきのビルとは真逆にね、、ほんと、方向音痴です。

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TRATTORIA GRAN BOCCA

さあ、入店。13時、レストランがいちばんいそがしい時間。満席、満員御礼状態です。予約しといてよかったー。

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2600円のコースにしました。

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まずは前菜。

人生ではじめてきゅうりをナイフで切ってやったぜ。野菜はそれぞれ大きなポーションで、野菜食ってる感強め。野菜高いのにがんばってますね。

おしゃれに見せかけて大しておいしくもない小皿料理を出されるよりよっぽど潔い一皿です。

アンチョビソースでいただきますが、もう少し塩気がほしかった、個人的には。

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ポップオーバー

ばーん!

きたきたきた。きょうはこれを食べにきたと行っても過言ではない。

ポップオーバーとは、たまごを使って高温で焼き上げたシュー生地のようなパン。中はシュー生地よろしく空洞になっています。

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メイプルシロップとホイップバターでいただきます。

ポップオーバー単体にほのかに塩気があり、ホイップバターとメイプルシロップをかけると、これはもうスイーツです。、、おいしい。結局3つ食べました。

7、8個食べた人もいますよ、なんて店員さんが教えてくれました。さすがにそれは無理、、

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和牛のミートソースパスタ

コースですがポーションしっかりめ。食べ進めていくと、

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なんと、肉のかたまりが!

当店はA5和牛を一頭買いしており、ローストビーフスペシャリテに掲げているのですが、その端材や隅っこのお肉をミートソースに使うらしく、肉はミンチにせず、そのまま鍋に突っ込んで6時間ばかり煮込むみたいです。

味はどちらかといえば甘口。長時間煮込まれてトマトの酸味は抜けておいしさが凝縮しています。

まさに肉のソースです、ミートソース好きな人にはぜひ食べてみてほしい一皿。

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牡蠣フライ

休日限定でローストビーフを食べられるメニューがあったのですが、高くて手がつけられず。

メインに豚肉もあったのですが、最近自分が豚肉を好きではないことを自覚しまして、牡蠣を選びました。

牡蠣は大きいものが2つ。からっと揚げられていて、油臭さはありません。

タルタルもたっぷり添えられている!こういうところがうれしいですよね、いくら揚げ物がおいしくてもソースとかタルタルをけちけちされるとおいしさも半減してしまう。

肉イタリアンを謳っているなら肉がうまいのは当然のことであり、魚介をどう扱っているかにこのお店の真価を見たかったというのもありますが、片手間で牡蠣を使っているという印象はまったくありませんでした。衣も分厚くないし、牡蠣を食べているとはっきりわかります。

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デザートはカステラケーキ?とフランボワーズのムース。

ケーキはしっとりとしたタイプで生地感がしっかりしていて、ムースは酸味がきっちりと効いています。コーヒーはふつうでした。



総括すると、とてもいいレストランです。パスタランチは1000円ちょいで食べられ、ポップオーバーは食べ放題なのでかなり費用対効果がいいのでは。

そしてなによりお店の雰囲気がいい。見る限りフロアはテラス含めて70席近くあり、それをサービス6、7人でさばいています。

決して余裕のある状態ではないはずなのに、どこかゆとりを持って動いている。オペレーションがしっかりしているのでしょう。3回転くらいしていたんじゃないかな、、

信じられないくらいの繁盛店。そしてお客さんはみんな笑顔。こういうレストランっていいな。キッチンとホールと料理だけじゃレストランにはならない、お客さんがきて楽しんでもらってやっとレストランが完成するんだなと痛感。すばらしいお店でした。

ラ・ファソン古賀/代々木上原

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La façon koga

代々木上原の住宅街にあるフレンチのお店。

シェフは古賀義英さん。フレンチ界の大巨匠である井上旭シェフの名店『シェ・イノ』のオープニングから携わり、右腕として活躍してから渡仏。

『コートドール』、『トロワグロ』などの名店で研鑽を積まれています。

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ランチは、
メニューA 3000円(スープ、メイン、デセール)
メニューB 3500円(スープ、サラダ、メイン、デセール)
メニューC 5000円(スープ、前菜7~8品、メイン、デセール)
から選べます。

来店前から5000円のコースに決めていたのですんなりスタートです!

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【冷製グリンピースのスープ 新玉葱のクーリ 空豆、スナップエンドウ添え 抹茶風味】

一発目からやってくれたな! という一皿。連れとふたりで悶絶。

グリンピース独特の苦味やえぐみは一切感じられず、澄んだ甘さだけが際立っています。

中には空豆とスナップエンドウが入っていて、とくにスナップエンドウがしゃきしゃきと心地よいです。

4月最後のこの日は陽射しがつよく、冷製スープの季節なんだなあとしみじみ感じました。

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バターのお皿がすてきですね。パンはふつうのフランスパンです、おいしいです。レストランで食べるパンってどうしてこうもおいしいんでしょう、、

当店はオープンキッチンであり、カウンター席が8席、廊下を渡った先に部屋があるみたいです。

僕たちはカウンター席に陣取ってキッチンをまじまじ観賞。シェフが目の前で包丁を研ぎ、食材を切り、スパイスやオイルを振りかけたり。

もうひとりの男性スタッフとホールを兼ねた女性スタッフの3人で料理を作り上げていく。

目の前で繰り広げられる調理に言葉もなくただ凝視してしまいます。そしてできあがった前菜が、、

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【オードブルの盛り合わせ】

僕がこれまで見たなかでもっとも華やかで中身の詰まったワンプレートです、確実に。

7~8品と書いてありましたが、10品くらいあります。ワンショットグラスの後ろに1品隠れていますが。

女性スタッフが全前菜の説明をしてくれました。

なかでもおいしかったのはいちばん左下のたけのこ。たけのこってこんなにみずみずしかったか!
と思い出させてくれるくらいすばらしい質感。

左下から3番目はホタルイカとホタテの燻製。ホタテが燻香のまとい、かといって身は引き締まりすぎずにやわらかい。

ワンショットグラスの中身はえびの冷製ビスク。濃厚な甲殻類のおいしさが詰まっています。

当店はブイヤベースも出されているみたいで、ここのスープ・ド・ポワソン絶対うまいだろうなと想像してしまいます。

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メインは
【桜鯛のポワレ キタアカリ ほうれん草 茄子のソテー タプナードソース添え 生姜、レモン風味のクリームソース】
【山形豚肩ロースのグリエ ローズマリー風味 インカのめざめ、カリフラワーのソテー添え ポワブラードソース】

から
僕は桜鯛、連れは豚肉を選択。

この鯛、めっちゃうめえ。身がやわらかく火入れされていて、そのうえ下に敷かれたクリームソースがまったく重くないために鯛の繊細な肉質を邪魔しません。

ソースには柑橘の果肉(おそらく小夏)が入っていて、非常にさわやか。この手のクリームはもったりと重めになりがちですが、柑橘のニュアンスを含ませることでクラシックなソースにモダンさを感じました。本日いちばんのお皿です。

彼女の豚肩ロースもひとくちもらいましたが、断然鯛のほうが好みでした。

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【キャラメルと小夏のパウンドケーキ バタークリームのアイスクリーム】

デセールはふつうでした。突出したところはありません。ふつうでいいのですが、前菜からメインがすばらしすぎたせいか、やや失速気味に感じられてしまいました。

これだから飲食店って大変なんですよね。一からすごいと十まですごいのを求められてしまうという。



すばらしいお店でした。

スープ、ソースといった液体系のおいしさが間違いありません。

さらっと品出しして、お召し上がりくださいって出しますけど、フレンチのいちばん手間な部分ですからね、ブイヨンとったりソース煮詰めたりって。それを恩着せがましくだらだら説明もしないで、とてもかっこいいです。

当店は非常に僕好み。広尾の『アラジン』と張ります。退店後、連れの興奮も覚め上がらず、近々のディナーを予約してしまいました。

ディナーで古賀シェフの本気を感じられることを楽しみにしています。


【関連記事】

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ルカンケ/白金台

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REQUINQUER

ミシュランガイド2017において1つ星、3年連続ミシュラン1つ星のフレンチレストラン。

白金台のプラチナ通りから一筋入るとお店があります。

当店のシェフは古屋壮一さん。
八王子『モンモランシー』、広尾『アラジン』などを経て渡仏。帰国後は西麻布『ビストロ・ド・ラ・シテ』にて料理長を務め、2009年に当店をオープン。

経歴的にはばっちばちのクラシック系統。当店はクラシックにモダンな要素を取り入れた料理に定評があり、わるい話をぜんぜん聞きません。2週間前に予約してうかがいます。

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テーブルセッティングがすてきです。ナフキンのかたちが凝っています。

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僕たちが座った席はキッチンにいちばん近いポジションでした。

一階がオープンキッチン(でも中はあんまり見えませんでした)、二階に10席くらい、三階は個室らしいです。

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ランチコースは基本3300円+サービス料10%+税8%。4月からランチのサービス料が5%から10%に上がったみたいです。

メインはポワソン(お魚)、あるいはヴィヤンド(お肉)から選択するスタイル。そこに1200円追加することでどちらも2/3のポーションで食べることができます。もちろん追加料金を払ってどちらも食べます。

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【小石に見立てた小さなパンと豚のリエット】

ほんとうに小石そっくり

パンに竹炭が練り込まれているみたいです。リエットがおいしかった。でも小さすぎてかえってストレスたまる。おいしいんだもの!!

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【フォアグラのお菓子仕立て】

フォアグラを冷たく甘いお菓子にしてしまうとは。

まったりとしたフォアグラのコクと、冷たいアイスのなめらかさと甘さという取り合わせが見事でした。

そういえば、同じくミシュラン1つ星のシャントレルでは、フォアグラのマカロンが出てきたことを思い出しました。あれもうまかった。

ところで、「お菓子仕立て」ということは時期によって出てくるお菓子の仕様も異なるのか?

今回はソフトクリームでしたが、アイテムが変わるならぜひ食べたい!

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【新人参のポタージュ】

これ、ブイヨンやジュを使わずに人参と水だけ(人参だけだったかな、忘れた)を使って作ったみたいです。

ブラインドで食べたら人参とはわからないくらいにほくほくと甘く、まるでかぼちゃのポタージュみたいです。素材のよさ、それを活かす技量を見せつけられました。

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パンはわりと小ぶりです。僕はそれなりに食べるので、何度もおかわりをお願いするのがはずかちっ。

フレンチあるあるじゃないでしょうか?


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【うちむらさきのフリット

うちむらさきとは二枚貝のこと。

フリットにされたうちむらさきをあおさ海苔とコキヤージュ風の豆のクーリでいただきます。

お皿の盛り付けは海をイメージしているみたいです。しかし、料理がサイドで盛り付けられているお皿はとても撮るのが難しく、みなさんにはうまく伝わらないかなと、、、すいません。

うちむらさきははじめて食べますが、貝類が好きな僕ですから、外れるわけもなくめちゃくちゃうまいです!

肉厚でしっかりとしたポーション。海苔を使うことでなんとなく和の趣もあり、フリットも天ぷらの仲間ですから、日本人好みと言えるかもしれません。

コースでいちばんのお皿でした。

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【本日の鮮魚 その日のキュイソンのスタイルで】

追加料金を払うことにより、ポワソンはグレードが上がりました。本来ランチではスズキを使うところがアカムツに変更。

香ばしく焼きあがった皮目がきれいです。添えられているのは春キャベツの温かいマリネ、桜えびとフキのリゾット。

アカムツの柔らかい白身はもちろんのこと、脇を固める添え物がしっかりとおいしい。

リゾットなんかはそのまま一皿で食べたい。こういう細部にまで抜かりのない料理ってすてきですね。

また、ソースがブールブランなことに驚き。最近のフレンチはシェフが独自で作ったソースだったり、そもそもソースが主体ではなかったりするのですが、このお店はきっちり王道で勝負している。

最近の傾向が悪いとかではなく、王道がきっちりこなせることを示せるその自信に恐れ入りました。

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【仔鴨のロティ ソースアピシウス】

鴨肉のきれいな火入れと添えられたサラダが黒いお皿の上で鮮やかに映えます。一目で春を感じさせてくれる一皿です。

ソースアピシウスはスパイスの効いたソースのこと。こちらもクラシカルなソースです。

サラダに使われているのは白タンポポ。しゃきしゃきとした食感は水菜に近く、苦味が鴨肉の鉄分とよく合います。

全体としてまとまりがあり、完成されています。おいしいよ!

そしてデセールは

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【桜のエスプーマとそのジュレ 抹茶のディプロマット ルバーブのスープ 大手亡のグラス】

コースの最後にこんなグラス出されたら萌えます。

サービスマンの方が、
「下から掬い上げてお召し上がりください」
と言っていたのに対して僕は内心、
『これだけ多要素な味を一口で?大丈夫?』
と思っていました。

そして一口、、ごめんなさい、うまいです。

桜の澄んだ香り、抹茶の苦味、ルバーブの酸っぱさ、大手亡のなめらかなアイスが渾然一体となってひとつの味になりました。

計算され尽くされているんでしょう、最後まですげえっす。ちなみに、大手亡とは豆のことです。

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【プティフール チョコのマドレーヌ】
【コーヒー】


前評判どおりのすばらしいフレンチでした。

コースを通してシェフの感性の鋭さとセンスを感じました。クラシックとモダンのバランス感覚がはんぱない。

写真映えするし、食べてうまいし、なにより費用対効果がすばらしい。この値段でこの表現力、たしかな味、脱帽です。

また、サービスマンの仕事に抜かりは一切ありませんでした。お手洗いまできちんと案内もしてくれます。

ただ、メニュー説明がきっちりしすぎていてマニュアル的なものを感じます。抜かりのなさが近づきがたさを生んでいる。これはサービスの命題ですよね。フレンチレストランは接客においてどこまでカジュアルであっていいのか。

お手洗いは2階にありました。我々は1階に陣取っていましたので、いちいち登って下ってをしなくてはなりません。

お年寄りなどにはなかなかきつそうだなという印象。しかし、今後移転の予定もあるらしいので、これからのルカンケにさらに期待です。また伺わせてもらいます!

次はディナーで行きたいなあ。

東京モンブランについて

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閲覧、どうもありがとうございます!!

東京モンブラン管理人、ミチムラチヒロです。

この記事では、当ブログについての説明、紹介を書きました。

記事を読む際の参考にしていただければ幸いです。

※だらだら文章を書き殴ります。流し読んでください。


1.まずはミチムラチヒロについて

性別/男
年齢/20代
居住地/東京
職業/パン屋
学校/調理師学校、製菓学校卒

大枠はこんな感じです。

2.なぜブログを書くのか??

なぜ僕がブログを書きはじめたのかといえば、趣味の食べ歩きを、ただの食べ歩きにしたくなかったからです。

僕は仕事として飲食業界に従事しており、食べ歩きというものをただの趣味ではなく、職業的観点から行っています。

なので、食べながらいろいろ考え、刺激をもらっているわけですが、僕はとても怠惰なものですから、紙にペンで食べたものを事細かに記録するという行為がめちゃくちゃに億劫なんです。

そうしているうちに記憶がどんどんおろそかになって、せっかく食べたものの感想や刺激もなくなっていく。


そして問題は、食べるために使ったお金はきっちりと消えているということ。

金も消え、記憶も薄れてしまうわけです。


食事って基本的には食べたらおしまいで、よほど特別でもないかぎり、その記憶は薄れていってしまう。

そして、食べたらもうなにも残らないじゃないですが、食事って。

1万円のフレンチを食べて、なにが残りますか?

そりゃ、記念日とか、特別な食事ならばよろしいでしょう。

でもね、僕はちがう。

なんの変哲のない平日に、ただ食べたいからって理由でフレンチとか行く。

で、1万円消えるわけですね。

食事中はいい。おいしいし。

食後もいい。連れなんかとおいしかったねとか話しながら、気持ちがほくほくしているから。

でも翌日ですね、ふつうにおなか、空いてるわけですね。


ふつうに空腹。


こういうとき、とてもむなしい。

1万円の食事をしても、コンビニで弁当食べても、数時間後には同じように腹は減る。


あの1万円、食事に使わなかったら、なにか家電が買えたなあ。


とか考えるとつらい。

こうなってくると、外食にお金を使うことに対して、もっと付加価値を見出していかないと、これはただの浪費になってしまうなと、ある日慄き、反省したわけです。

じゃあ、ブログに書いて、それを他人の目に晒せば、食べたものの記録もできるし、おいしいものの情報の発信もできる。

そういう感じで、このブログはスタートしました。

3.東京モンブランについて

当ブログは現在パン屋に勤める男が、勉強と趣味を兼ねた食べ歩きの記録です。

当初は雑記にしようとも考えていましたが、いまでは完全に食べ歩きメインのブログになっています。

そのなかから、いくつかのカテゴリーを紹介したいと思います。

フレンチ

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写真:フロリレージュ

大枠のレストランカテの一部であるフレンチレストラン。

フレンチは僕のもっとも好きなジャンルであり、以前、都内のフレンチレストランで働いていたこともあって、とてもたのしい分野です。

レストランに行くとなると、どうしてもフレンチを選んでしまう。

これからはイタリアンもちゃんと勉強したいと思っているし、日本料理、中華も食べていきたいなと。

金さえあればね、、

パティスリー

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写真:エーグルドゥース/シャンティーフレーズ

現在、当ブログでもっとも力を入れているのがパティスリー記事。

都内のパティスリーはなかなかに価格が張りますが、レストランに比べると安価であり、気軽に立ち寄れることが魅力的。

というと聞こえはいいのですが、都内にはあふれるほどのパティスリーが存在し、行っても行っても満たされないという泥沼であるというのが事実。

そんななかでも、わたくしミチムラがもっとも信頼しているパティスリーは目白にある【エーグルドゥース】

エーグルドゥースが大好きな方は、当ブログのパティスリー記事がすこしは参考になるかも??

ちなみに、僕はモンブランが好きで、ブログ名のモンブランもそこからきています。

なので、パティスリーにうかがった際には、売っていればかならずモンブランを買っています。

ブーランジェリー

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写真:ブールアンジュ/パンメロン・モンブラン

パン屋になりましたので、パン屋に積極的に行くようになりました。

もともと、パンについてほとんど無知だったので、

それなら働いてみるか。

ってな感じで転職しました。

意識して食べてみると、これまで変哲もなかったものがとたんにかがやきを放ちます。

いまいちばん、僕のなかでは熱いカテゴリーです。

ラーメン

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写真:鳴龍/担々麵

ラーメン記事も書いています。

しかしながら、僕はラーメンについてめちゃくちゃ無知!!

なのでこの分野は通にとってはまったく参考にならない、それは断言しておきます。

有名店、ミシュラン掲載店ばかり行っているミーハーです。

それでもよければ読んでください、という感じです。

4.最後に

当ブログは4月で1周年を迎えることになりました。

アクセス数なんか気にせずにやっていくつもりでも、やはりやっていると誰かに見てもらいたいもので、アクセスがまったく伸びない時期はモチベーションも上がらずに更新を怠ることもありました。

しかし1年やってみて、はてなの読者さん、ツイッターのフォロワーさんも着々とついてくださり、こんなブログでも継続しているといいことがあるなとしみじみと感じています。

現在は資格の勉強や仕事に追われており、更新頻度がすくないのですが、ゆっくりと着実に記事の更新はしますので、どうかお付き合いくださると幸いです。

東京モンブラン2周年目!!

みなさまにできるだけ有益な、たのしい記事をお届けできるように努力します。

これからもどうかご購読のほど、よろしくおねがいいたします!!


ミチムラチヒロ

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