ボンシュマン/学芸大学
BON CHEMIN
ミシュランガイド2017にて1つ星。学芸大学駅から徒歩10分ほどにあります。
歩いていて、「こんなところにミシュランのお店が!?」と不安になってしまう立地。
シェフの花澤龍さんは、千葉グランドホテルなどを経て渡仏。フランスでは7件もの星つきレストランを渡り歩き、帰国後は日本を代表する名店、『ラ・ブランシュ』にてスーシェフを務めるなど、きらびやかな経歴の持ち主です。
うーん、クラシックな内装。好きです!!
4300円のコースにしました。
【キッシュロレーヌ】
アミューズでキッシュが出てくるなんて思わんかった。
アパレイユがプルプルでおいしい。厚みもしっかり。奇をてらわずに素直な料理を出すというシンプルなやり方に好感が持てます。
パンはちいさくてかわいめポーション。熱々です、がっつくと持てなくて戻すはめになります。そしてパンのお供はリエット。リエット!!!すばらしいぞ、油分のかたまり。おいしー。
【豚足入り自家製ブーダンブラン】
ブーダンブランはフランス北部のアルデンヌ地方の郷土料理。
ブーダンノワールに血が含まれているのとはちがい、ブーダンブランには血が含まれていません。スパイスと香味野菜の味がよく出ていて、肉の旨味もしっかり。いわゆるソーセージとはちがって中身はすこしだけ緩め。おいしいです。
【鮎のパテ ネズの実風味】
連れが頼んだ一皿。今回の連れとは料理以外の話が盛り上がってしまい、ひとくちはおろか、感想すら聞いていませんでした。
【鯛のポワレ キャベツのソース】
キャベツのソースは緑が濃く、スパイスが効いています。鯛は皮目がしっかり焼かれておいしい。全体としてさっぱりいただける一皿です。
【アンガス牛のソテー アンチョビバター】
アンガス牛は赤身肉なので注文。
ポーションしっかりめで食べ応えあり!
アンチョビバターを溶かして食べるとまったりとしたコクがおいしい。和牛で同じことをしたら大変な油分祭りになるでしょう。
やっぱり牛肉は赤身だよ、赤身!!
【トリップとギアラの煮込み グラタン仕立て】
【マンゴーのプリン ココナッツのシャーベット】
プリンはいわゆるとろとろ系。
アイスはシャーベットを名乗ることはむずかしいくらいになめらかな食感でした。
しゃりしゃり系アイスが苦手が僕にはうれしい誤算、味も上々。
料理の1つ1つがしっかりとおいしく、フランス料理に真摯なんだなあと尊敬させられる仕事ぶりでした!!
ランチでは今回頼んだコースの上にもうひとつおまかせコースなるものがあり、夜も内容が充実しているみたいなので、またもう一度うかがっていろいろ食べてみたところです。
ごちそうさまでした!!
餃子トラ五郎/新宿
餃子トラ五郎
新宿西口から徒歩10分弱の場所にあります。新宿に用事があり、その帰りに昼食でもと考えていたのですが、お目当てのお店が見つからない!この日なほとんど猛暑のような気候に差すような日射し。あきらめてこちらのお店に。失礼な話ですが、、
入店時間がはやかったので先客は少なめ。
850円の餃子定食を注文。
餃子は10個です。中には餃子定番のにんにく、にらが入っていないのがこのお店の特徴。さすがビジネス街新宿、お客のニーズを捉えています。それらの食材が入っていないので味はがつん系ではなく、どこか大人しめではありますが、味付け自体はおいしいです。ご飯は大盛まで無料。こういうのうれしい。
つけ合わせの味噌汁とポテサラは大したことないです。インスタントか業務用でしょう。どこでもある味です。
辣油を使おうと思ったら、ここの辣油は少しちがい ました。秘伝ラー油と銘打った、ねぎ入りの辣油です。皿に開けてみると、ねぎの固形がたっぷり!辣油の辛さとねぎ独特の青さと香ばしさが合います。めっちゃ使いました、すいません。
850円という価格はランチにしては少し高めですね。同じ餃子なら餃子の満州のランチのほうが圧倒的に安いことを考えてしまいます。
にしてもねぎ入りの辣油はとても興味深いアイテムでした。こういう発想やアイデンティティーはこちらも勉強になります。そういう意味で来れてよかった。ごちそうさまでした。
炭火焼きホルモンRYU-RYU/小作
RYU-RYU
小作は東京都羽村市にある町で、めちゃめちゃ郊外。となりには青梅市。青梅市はさらに郊外。郊外というより、山。青梅市の構成のほとんどが山、川、岩であり、鹿の衝突事故で電車が止まり、熊の出没注意を促す看板があるような町。
話が反れました。当店は学生時代からお世話になっている焼肉屋。ひさびさの再訪です。
当店は席数が少なく、お世辞にも清潔とは言えません。ですが壁に貼られた古めかしいポスターや落とされた照明がなんとも昭和チック。雰囲気あります
。
友人が頼んだ中ジョッキ。僕は現在禁酒中につきビールは抜き。焼肉食べにきて酒が飲めないとは、、
タケノコ
牛の心臓付近の動脈部分。コリコリとも呼ばれ、食感も軟骨に近いニュアンス。くせが少なく(下処理が上手なんでしょう)、塩だれが合います。
ハラミ
牛さんの横隔膜。脂がしっかりのって、肉質も柔らかい。カルビが好きではないので、いつもこれを頼みます。いつ食べてもうまい!!
ねぎ飯
このお店のスペシャリテと僕が思っているご飯。白飯に万能ねぎ、たれをかけただけのシンプルなご飯ですが、これがうまいんですよねー。ただ、高いんです。480円します。タケノコ1皿480円と同じ価格。ついつい原価率を考えてしまう。でも頼んでしまう。これは完全に僕の負けです。
セセリ
鶏肉の首の筋肉。頭と胴体をつなぐ重要な筋肉で、しょっちゅう動かす部位のため歯ごたえがあり、おいしさも強い。脂が多いのですが、七輪なら余計な油分が落ちてくれてちょうどよい。焼肉はプレート焼きだとぎとぎとになるので、お店で炭火焼きするに限りますね。
ほたてのホイル焼き
これは印象なしです。はじめて頼みましたが、これから先頼まないかもなあ。まずいわけではないですが、これを頼むなら肉食べるかなって。
冷麺は汁がおいしい。麺の食感もちょうどいい。重くなくてするするいけます。口のなかの油分を洗い流してくれます。
ひさびさの再訪でしたが、まったく期待を裏切らない安定感。おいしいものは都内に集中していることは認めざるを得ない事実ですが、郊外にもおいしいお店は確実にあります。そして当店はなんといっても安い。チェーンの焼肉屋行くのと変わらない価格でおいしいお肉が食べられる、すばらしいです。
ぜひともこれからも続いてほしい、また行くよ!
パティスリー モンサンクレール/自由が丘
モンサンクレール
オーナーパティシエは辻口博啓。和菓子屋の息子として生まれるが小学生のころに食べたショートケーキに感動し洋菓子の道に進むことを決意。『全国洋菓子技術コンクール』を史上最年少の23歳で優勝。その後はパティシエのワールドカップ『クープ・ド・モンド・ドゥ・ラ・パティスリー』の飴細工部門で優勝。日本でもっとも有名なパティシエのひとり。
内装は落ち着いたシックな雰囲気。ショーケースのなかのケーキがとてもきれいに映えてうつくしい。
箱菓子も充実しています。おみやげにモンサンクレールの焼き菓子なんて持ってこられた日にはその人を惚れずにはいられないでしょう。
今回買ってきたケーキ。
サンマルク 580円
クラシックなケーキです。バニラのムースとチョコレートのムース、ビスキュイジョコンド(アーモンドを使ったスポンジケーキ)という構成。
味は安定のおいしさなのですが、印象には残らないなあと漏らすと、製菓衛生師の資格を持つ彼女が、
「このムースのふわふわ加減はそうそうできることじゃないよ」
と指摘。見る人によって見え方と味が格段に変わるのが料理製菓の世界。自分の知識の少なさを恥じます。
ショコラベルベンヌ 650円
完全にダークマター、暗黒物質的外観。吸い込まれそう、、
中には柑橘(おそらくグレープフルーツ)のジュレ、チョコレートのムースにチョコレートのスポンジ。
見た目に反して非常にさわやかな味わい。もっとがっつりした味わいなのかと思っていたのでびっくり。
モンブラン 480円
中には生クリーム、濃味のマロンクリーム、メレンゲ。クリームすべてが口に含むとすうっと消えてしまうくらいに淡くて繊細。ラム酒がしっかりと効いた大人味。それでいて味はしっかりしていて、それでも甘すぎずにすいすいいけてしまう。これは非常においしい!辻口シェフの底力を見た気がします。
僕はケーキにおいてモンブランとタルトが好きなので、モンブランがおいしいというのは非常に重要な再訪ポイントになります。このお店のモンブランはまたぜひ食べたいなあ。
あと思ったことですが、ケーキのポーションは全体的に小さめ。おしゃれポーションなので2つくらい食べられちゃうのですが、その割に高いです。同じ自由が丘にあるパリセヴェイユのほうが価格に見合うポーションのような気がします。気分に応じて使い分けるといいかもしれません。
ル・ブルギニオン/六本木
Le Bourguignon
六本木ヒルズから程近い場所に店を構えるミシュラン1つ星のフレンチレストラン。
シェフは菊地美升(きくちよしなる)さん。フランスでの修業を経て独立。東京の一等地で15年以上お店を継続する実力は只者ではありません。
弟子には「ア・ニュ ルトゥルヴェ・ヴー」の下野シェフ、「フロリレージュ」の川手シェフなどがおり、有名シェフを多く輩出しています。絶対的な信頼感を持って入店!!
清潔感のある内装。12時半に入店し、満席状態でした。
メニューは2500円、4500円の2種類。4500円のものをオーダー。
【アミューズ グジェール】
中には細かくされた豚の塩漬けが挟まれており、シュー生地はチーズの風味が強烈。アミューズから手加減なし。
フランスパンは普通味。バターはたっぷり用意されて気前がいいです。
【人参のムースとコンソメのジュレ ウニ添え】
ムースはなめらかで人参の甘さやコクなどのいいところが丁寧に引き出されています。添えられたウニに負けない濃厚さです。
友人がとった前菜。上から
【鶉のソテー ロメーヌレタスのファルシー】
【ブーダンノワールのテリーヌ仕立て】
前菜から鶉を出してくれるとは!
ひとくちいただきましたが、肉質がやわらかでおいしいです。鳥ってやっぱりおいしい。
ブーダンノワールはシェフのスペシャリテで、本来は豚の肉や血を使った腸詰めの食べ物ですが、ここではテリーヌ仕立てに。
僕は豚の血は食べるほどの食材とは思っていないので、こうして友人がとってくれてひと口もらえると勉強になります。血の鉄分と肉々しさが詰まった一皿です。
【鯛のポワレと鳥のだしのスープ】
これがもうほんとにおいしかった。皿には鯛と小松菜、スープのみのシンプルな盛り。
澄んだ鳥のだしが中華スープのようなニュアンス、それだけ強いうま味。
鯛も皮目が強気の火入れでぱりっと香ばしい反面、身はやわらかくスープとの相性がばっちり。
本日いちばんのお皿です。
【牛ハツのロティ マスタードソース】
ハツは心臓のこと。固くならないために大きめのポーションで火入れをしているらしく、固くなった肉とは明らかに違う弾力を噛み締めたときに感じられます。うまい。
上から
【牛頬の煮込み マデラソース】
【子羊のパイ包み アニョソース】
友人がとったお皿はどちらもクラシックな料理。伝統料理の持つうつくしさもそうですが、ポーションにもびっくり。かなりしっかりと食べ応えのある量です!
牛頬は丁寧に煮込まれて、なおかつ塩分のバランスがぴったし。煮込みって塩っ辛くなりがちですがそんなことなし。
一方のパイ包みはソースが秀逸!!アニョソースはバターベースなのかな、こってりとして重厚。
フレンチ!なソースです。
【赤ピーマンのプリン】
シェフのスペシャリテ。赤ピーマンをプリンにしちゃうなんて柔軟な発想が僕もほしい、、
赤ピーマンらしさはほのかに感じられる程度に抑えられ、主張は強くない。おもしろい一皿でした。もちろんプリンとしておいしかった。
友人の皿はマンゴーとパッションフルーツを使ったデセール。皿と盛りの優雅さがおそろしいくらいにフォトジェニック。男三人できゃあきゃあ騒ぐ気持ち悪い絵面の完成です。
もうひとりはココナッツのブランマンジェ、ルバーブのコンポート添えでしたが、写真を撮り忘れてしまいました、ショック、、そしてこれが3つのデセールでいちばんおいしかった、、
食後にコーヒーを飲んでごちそうさまでした。プティフールはありませんでした。
期待を持ってお店に伺うことは常ですが、その期待を越えてくるレストランはほんのすこしです。そして当店はそのほんのすこしのお店。
接客も物腰やわらか、フレンチにあるあのなぞの緊張感も当店には感じられず、来た客を全力でもてなすホスピタリティーに満ち満ちています。完璧かよ。
誰に勧めてもはずかしくないレストランです。デートに、記念日に、自分へのちょっとしたご褒美に、すべてのシーンで使えるお店です。最高です、絶対にまた行きます!!
パティスリー アステリスク/代々木上原
アステリスク
お菓子好きなら当店を知らない人はいないといえるほどの有名店。シェフ・パティシエは和泉光一さん。
・WCM(ワールド・チョコレート・マスターズ)2005 日本代表 総合3位 アシェットデセール部門優勝
・WPTC(ワールド・ペストリー・チーム・チャンピオンシップ)2006 日本代表キャプテン 準優勝
など、受賞歴多数のすごい人。入店前から期待値大。
ま、まばゆい、、
焼き菓子もあるだよ。
さて、今回買いましたケーキを紹介。
ひとつずついきましょう!
シャンピニヨン 580円
メレンゲがほのかにレモン風味。生クリームとバナナ、バナナ味のクリームと続いて土台はチョコのクッキー生地?みたいなもの。なんだかチョコバナナを連想する組み合わせ。組み合わせのわりにあっさりめ。
タルト・オ・セゾン 560円
上はメレンゲ?チェリー系の風味と酸味があり食べやすく、中にはカスタード、下はやわらかめのダマンド生地。カスタードのおいしさに悶絶!彼女がシュークリームをあきらめたことが悔やまれます。
モンブランクレメ 590円
マロンクリームは栗を全面に押し出しており、栗をまんま食べているよう。中のクリームは栗の風味を邪魔しないおさえめの存在。バランスがいい。
アーム 570円
サロン・ド・テ・スリジュ時代からある和泉シェフのスペシャリテ。WCM2005アントルメ部門で最高得点を獲得した作品らしい。配合や構成がかなり込み入っていて、チョコレートの溶ける順序まで計算されているようですが、僕にはよくわかりませんでした。ただ、チョコレートの主張はしっかりとしていて純粋においしいし好きです。
リス 580円
チーズとベリー系のムースで構成されたケーキ。外観が非常にかわいらしい。味は見た目によらず主張が強くありませんでした。ケーキはふたりで食べていたのですが、途中から満腹状態であまり味の記憶がありませんすいません。
とても優等生な印象のケーキ屋さんです。このお店のケーキを食べて嫌いという人はほとんどいないのではないかと思います。どのケーキにも安定した気品を感じました。しかしそれゆえに冒険はあまりなく、新しい発見がほしい人には向かないかもしれません。おみやげやプレゼント、絶対に失敗したくないときにおすすめ。それだけの安定感。すばらしいお店です。
また、今回僕がいちばん魅力的だったのはタルト・オ・セゾンのカスタードクリーム。次回はシュークリームを購入してその力を存分に感じたいと思います。
ソースキュリーを食べる/代々木上原
ラ・ファソン古賀。本日で3度目。そろそろ常連になれそう。
きょうはランチコースの3500円を選択。
【グリンピースの冷製スープ】
きょうで飲むのは3度目。3度飲んで毎回おいしく思えるという感動のスープです。
スープは約1ヵ月ごとに変わるらしく、つぎはコーンポタージュを予定していると古賀さんが言う。ううむ、こうなったらスープを飲むために毎月行きたくなってしまう、、
サラダは大迫力、これとパンだけで立派なランチになりそうなくらいです。ドレッシングはシーザー。チーズと黒胡椒がしっかりと効いていてうまい。ドレッシングはあとからかけるのではなく、サラダボウルですべて合わされて盛られるため、サラダとドレッシングが絡まって常に味は均一。ムラがありません。下には大山地鶏のもも肉スモークと砂肝のコンフィが配され、クルトンの食感もアクセントに。
【ソースキュリー】
「和牛すね肉と何種類もの野菜から抽出した、たっぷりのコラーゲンと肉の旨味、また野菜本来の旨味が豊富に含まれています。さらに手間を加え、一切の油分を取り除いているため胃もたれもありません。(公式ホームページより)」
テクスチャーはほとんどスープ。スパイスと溶け出した食材すべてのおいしさがエレガントにまとまったカレーです。そして表面には油分がほとんど浮かんでいない。微細な油分が光の加減で見える程度。暑い夏にも鍋をぐらぐら沸かしながら手間ひまかけて煮込んで油をすくいとるんだろうな、キュイジニエの苦労に脱帽。カレーにはいろいろな系統があるけれど、スープ系、具なしの系統なら間違いなく最高峰のカレーだと思います。
デザート、コーヒーを頂いてごちそうさまでした。
「ランチの時間は話せなくてごめんなさいね。お客さんと会話するためにカウンターにしてるんだけどなかなかね、、」
と古賀シェフ。
いえいえ、こちらは古賀シェフの近くで調理を拝見したり食事ができてしあわせです。
さて、つぎはハヤシライスか、、
当店はたのしみが尽きません。ごちそうさまでした!!
【関連記事】
カフェ89/新宿
ランチにラスに伺ったあと、表参道のオサレなカフェに入ろうかとあたりを徘徊していたのですが、どこも長蛇の列。特に『アースカフェ』に関しては引いてしまうくらいのひとの線。ダメ元で『パンとエスプレッソと』に電話をかけると、
「15時からのフレンチトーストをお待ちのお客様がすでに10組ほどいらっしゃいまして、1時間待ちくらいになってしまいます」
おれが間違ってたんや、日曜日の表参道にカフェを求めちゃいかん。平日に出直します。
ってなわけで新宿です。
カフェ89
カフェ・カトル・ヴァン・ヌフと読みます。新宿西口のヨドバシカメラの裏手の通りにあります。おしゃれな赤いファザードが目印。
こちらもほぼ満席状態でしたが、いちばん奥の席が空いていました。ラッキー!
ドリンクはもちろん、フードもかなり充実しています。
彼女はアイスコーヒー、僕はカフェラテ。
ブログを書いていて思ったのですが、これ、カフェラテ?カプチーノじゃね?カフェラテがこんなにあわあわだと、もはやカプチーノ。自分が注文した品がなにであったか自信が持てない、、まあね、女の子と話していてしあわせだったんでね、なに飲んでたとかどうでもいいわ。
ちなみにカフェラテは
ミルク8 エスプレッソ2
カプチーノは
エスプレッソ3 スチームミルク3 フォームミルク4
の割合みたいです。
カフェラテは泡なし、カプチーノは泡あり。ならこれはカプチーノじゃないすかね、、まあおいしかったからいいや。
彼女はアフォガード、僕はクレームブリュレ。
アフォガードはエスプレッソの苦さとアイスの甘さがグッド。むずかしい話は一切なし、おいしい組み合わせは案外単純な構成でできていることがほとんどなのです。
クレームブリュレは表面のカラメルがぱりっぱり。中はとろとろ、まるでカスタード。味もくどくない。強いて言えばもう少しポーションがほしいなあ。
新宿の駅近くとは思えないくらいに落ち着ける空間でした。おかげでゆったりおしゃべりできました。カフェってすごいですよね、飲み物代払うだけで場所も提供してくれて。冷房も効いて涼しいしね。
いいお店を見つけました、また来よっと。
ラス/表参道
L'AS
コースは一本きり。フルコースでありながら5000円という破格の価格帯のフレンチレストラン。カジュアル路線で手が届きやすく、表参道という立地も後押しして大人気のレストランです。
当店のシェフは兼子大輔さん。大阪の名店『ラ・ベカス』で修行後上京し、東京屈指の名店『コート・ドール』の斎須シェフに師事。渡仏し帰国後、麻布十番の『カラペティ・バトゥバ!』でシェフを務め、2012年に当店をオープン。
この経歴からカジュアル路線のフレンチとはまったく想像がつかない。前評判が高いのでハードル上がりまくり。しかも今回の連れは4年ぶりに会う女性ということで失敗できない。
失敗したくない。
1ヵ月前に予約して伺います。
カジュアルフレンチだけあってテーブルクロスなどはなく、カトラリーはテーブルの引き出しに収納してあるスタイルです。
【自家製モッツァレラ】
なめらかでおいしー。上にかけてある塩が粗めに効いています。アミューズに手が込んでいます。
【フォアグラのクリスピーサンド オレンジ風味】
ラスのスペシャリテ。ずっと気になっていて、ついにご対面。包装までされて手間暇を感じます。
見た目は完全にハーゲンダッツのクリスピーサンドであり、兼子シェフ自身もハーゲンダッツから着想を得たと公言しています。少々キャッチーではあるかもしれませんが、いいと思ったことは臆面もなく取り入れて、それをスペシャリテにまで昇華させてしまう実力はさすがとしか言いようがありません。
クリスピー部分はぱりっとして、フォアグラ部分はなめらかな油分に富んでいます。
真ん中あたりからオレンジがお目見え。マーマレードみたいな味だけれど、えぐみは感じられず、柑橘の酸味と苦味がフォアグラとよく合います。
ちいさそうに見えますが、実際に食べているとけっこうなボリュームです。コースのはじまりからアクセル全開。
【ラタトゥイユ L'ASスタイル】
ラタトゥイユは通常赤いですが、当店のものはトマトの透明なジュレを用い、上にはオリーブオイルのソルベ。
見るからにあきらかな再構築ですが、味はふつうでした。量がけっこうありますが、塩気が強かったために最後まで食べきるのがちょっとしんどかった。
【北海道産ズワイガニのメリメロ】
メリメロとは混ぜるという意味らしく、かに味噌、卵黄、インカの目覚めのピューレ、パルミジャーノを混ぜて食べます。
うま味のかたまり。細かい計算的な料理ではなく、がつんとうま味を食べる料理という印象。わかりやすくおいしいです。なんにも考えなくてもおいしいって楽でいいわ。
【鹿児島県産カツオの冷燻製仕立て】
ソースはブロッコリーのピューレ、パクチーが振りまかれています。
パクチーって好き嫌いはっきり分かれる食材なのに、よくコースのレパートリーに組み込みますよね。僕は食べられますが、連れがパクチー初体験。結果、パクチーは皿の脇へ。好みが別れる食材はむずかしいですね。
【軍鶏のもも肉 オマール海老のロースト】
やったあ鳥のお肉だあ!!!
軍鶏は塩がちょうどよく効いていて、海老さんはちゃんと肉厚。ソースは甲殻類のジュがベース。
これはかなりクラシカルな料理であり、本日いちばんのお皿です。こういう料理を食べさせられると兼子シェフの経験値、これまでの経歴に納得させられてしまいますなあ。
【フレッシュメロンソーダ】
お口直しのシャーベット。あんまり好きくない味でした。お口直されなかったです。
【ショコラのクネルとガレドラロワール サマートリュフ添え】
チーズをチョコで食べるのははじめてでしたが、これがなかなかいけます。フランスでは食後にチーズを食べるし、デセールと兼ねて合理的。
ただ、チョコレートソースが濃厚すぎてトリュフが死んでしまっていました。メニュー表に書いてあっても感じられないんだから、目をつぶって食べたら面影すらわからないでしょう。
当店は食後にハーブティーを提供するのが決まりらしく、コーヒーはありません。
なぜなのか!!!
しかもこのハーブティーがあんまりおいしくなかった。いろいろこだわっているみたいですが、なんだかすごく混み入っていてわからなかったです僕には。
なんだか終盤にかけてネガティブな発言が多くなってしまった気がしますが、すべてを総括して感想を述べると、やはり当店は優れています。
ところどころ気になる点はありますが、それはあくまで僕の意見というだけであり、客観的にみればこういうカジュアル路線のフレンチは稀有であり、デートにはぴったりでしょう。健全な初デートなら確実に好感度が上がるはず。
ですが、フレンチにラグジュアリーさを求める場合、やっぱり当店は違いますね。照明は落としてありますが、店内は非常ににぎやかで店員さんの説明がところどころ聞こえないくらい。
しかしそれがフレンチ独特の緊張感を和らげているのかも。こういうことは実際にお店に伺って、席に座って時間を過ごしてみないとわからない。気になっている方はぜひ行ってみてほしいです。
それともうひとつ、当店はランチで行くよりディナーで行くほうが費用対効果が高いと感じました。ポイントは昼夜統一価格という点で、大抵のレストランはランチが安く、夜は高い。正直、ランチという土俵なら当店より優れたお店はほかにもたくさんあります。
当店が真価を発揮するのはディナーだと確信しました。ランチで5000円は高いけど、ディナーで5000円ならばかみたいに安い。たぶん印象がまったくちがってくるはずです。
当店は3週間に一度メニューが変わるみたいなので、またタイミングを見て、つぎはディナーに伺いたいです。
でもほんと、コーヒー出してくれないかな、、
カレーハウス イマサ/新宿
カレーハウス イマサ
新宿駅の大江戸線、京王線改札口から西口へ向かう一本道にある当店。向かい側にはバーガーキング。この通りには飲食チェーン店がひしめき、昼食や帰宅途中のビジネスパーソンの受け皿になっているようです。
以前からイマサの存在は知っていましたが、入る機会にめぐまれず、今回はじめての入店。
ネットで調べていた際に、チキン竜田カレーがあることを発見していたのでそれにしようと思っていたのですが、、
ないだと、、
ふと目の入った新商品らしきポスター。
チキン南蛮。
チキン南蛮、好き。
これにしよ。
カウンターに座ると水と、スプーンが紙ナフキンに載せられやってきます。スプーンはいわゆるふつうの底の深いタイプではなくソースキュイエール。フレンチでよく使われるカトラリーですが、これならルーが掬いやすいです。
カウンターに常備されたお漬物。右が福神漬け、左がきゅうりの漬物?福神漬けはふつうの福神漬け、なんの変哲もない福神漬け。左の漬物はかぎりなくきゅうりのQちゃんに味が近い。色こそ違いますが、もしかしたら発注先が一緒?業務用なのかしらん。
チキン南蛮カレー
なかなか迫力のある盛りです。ボリュームも十分。カレールーはチキン寄りなのかな、かなりマイルド系。辛さでいえば甘口と中辛の間くらい。言い方悪いですが、質感としてはレトルトカレーに近い。おいしいんですけど。
チキン南蛮はこういうお店にありがちな可もなく不可もない、ふつう味。タルタルソースがもう少しほしかっただよーー!!
あと残念だったのは白飯。自分の好みよりちょっとやわらかすぎ。たまたまだったのかな。
一杯690円。高い。
ほかのメニューはもっと安く、500円台がベースなのかもしれないので、そのあたりを頼むとコスパがよさそうです。
また、追加料金の幅が広いので、自分なりのカスタムをするとたのしいかも。
ところで、僕はこの一杯で十分膨れたのですが、食べている途中にふと、
「南蛮大、メンチ追加」
と注文をキッチンに通す店員さん。
南蛮大=チキン南蛮カレーの大盛り
それに+メンチカツだと!?
そんなに食えるんかい、、すごいなあ、、
機会があればまた来ます。
ごちそうさまでした。