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パティスリー・パリセヴェイユ/自由が丘

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patisserie Paris S'eveille
パティスリー激戦区である自由が丘。そのエリアの中でもモンサンクレールと並んでもっとも名高いパティスリーであるパリセヴェイユ。シェフは金子美明さん。中学卒業とともに『ルノートル』に入社し、20代後半に渡仏。『ラデュレ』、『アルノー・ラエル』、『アランデュカス』などで修業。帰国後にパリセヴェイユをオープン。中卒でパティシエの道に進み、その道をひたむきに走り続け、いまでは日本の製菓界の第一線で活躍するシェフパティシエ。すげえなあ、たのしみです。


店内は撮影禁止。ういっす、、
扉を開くとすぐにショーケースがありますが、ケーキを買う列でぎゅうぎゅうのすし詰め状態。入って左手にはカフェスペース。20席以上あり、この手のパティスリーとしてはけっこうな席数。そのカフェスペースとショーケースに挟まれるようなかたちでチェストが置かれ、その上にはさまざまな焼き菓子が並べられています。プレゼンの仕方がいちいち凝っています。
今回はカフェスペースでだけ食べられるモンブランを食べに来たのですが、僕らの前に並んでいるお客さんに対して店員さんが、
「本日はモンブラン、完売してしまいました」
とひとこと。
こッ!?
まじかよおそのために来たのにまじかよお雨のなかやってきたのにまじかよおしかもなんだか店員さんの語気も強いしまじかよお、、
、、まじかよお。
しゃあなし、モンブランについては出直します。

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ムッシュアルノー
パリセヴェイユ(以下パリセ)のスペシャリテ。ヘーゼルナッツの入ったダコワーズ、フィアンティーヌ、薄い板チョコに、オレンジの風味の効いたガナッシュ。とくにガナッシュの絞りなんかは芸術的で目を見張ります。そしてこういうケーキにありがちな問題なんですが、どうやって食べたらいいのかわからない。そしていろいろ考えたすえにたどり着いた結論は。
そうだ、かじりついたったらええ。
ダコワーズ部分をつまんで、まるでシリアルバーでも頬張るように食らいつきました。すると、そんな無骨な食べ方からは想像もできない繊細な味が口の中に広がってきました。ざくざくのフィアンティーヌをベースに、ガナッシュのなめらかさ、ナッツの香ばしさ、ダコワーズのむっちりとした小麦感。うーん、この食べ方、間違いじゃなかったわ。持ち帰りしたひとはぜひ試してください。イートインではやめてください。金子シェフににらまれると思うので。
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サントノーレ キャラメル
こちらもパリセのスペシャリテ。サントノーレとは、ざっくり言うとパイ生地の台座の上にキャラメリゼしたシュークリームをいくつか置き、真ん中にクリームを絞ったケーキのこと。当店のサントノーレは季節ごとに味が変わることでも有名。今回はキャラメル味のサントノーレ。
まず、絞られたクリームがキャラメル味なのですが、甘さよりも苦味のほうがバチンッ!と決まった大人味。この見た目からは想像できないビター感。シュークリームはキャラメリゼされ、中にはカスタードクリーム。下の生地はパイ生地かと思いきや、シュー生地でしょうか? 調べてみると、シュー生地という意見も多い。うーん、これはまたぜひ食べてみて確かめたいところ。

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ガトーバニーユ
バニラを全面に押し出したケーキ。なんだかアテスウェイのバニラ使いを思い出します。下から、パートシュクレ、フランジパーヌバニーユ、ガナッシュバニーユ、シャンティーバニーユ。いちばん上には金箔が添えられ、シンプルな面に華やかさを与えています。なんとなく日本的うつくしさを感じます。
ここまでバニラに徹しているだけあり、バニラの風味がばっちりと決まり、かといって食後感はべたべたしません。バニラってふだんは脇役ですが、ここでは主役として格上げされて、バニラもさぞよろこんでいることでしょう。


期待を裏切らない圧倒的なパティスリーでした。立ち位置としては、骨格がはっきりした骨太なケーキ、そんな印象。ケーキひとつひとつのポーションがしっかりと確立しているので、「ちょっと食べたいなあ」ってときより、「がっつり食べたい!」ってときに食べるケーキな気がしました。また、繊細なところは繊細ですが、「繊細すぎて、なんだかわからん」ってことはまったくなく、食べていて心地よい。日本を代表するパティスリーであるゆえんがわかった気がします。
次はモンブラン!できるだけはやく再訪したいと思います。ごちそうさまでした!